ファッションには疎いのですが、いつの間にか毎週の楽しみになっていました。妻と一緒に見ていたんですが、展開がそこそこ早いところがGOOD。毎回脱落者が出るのですが、そっち！？という候補が勝ったり負けたり、終始ハラハラ。～登場人物の話～12名のデザイナーが毎回4－5人の審査員に評価を受け選別が進みます。審査員の1人、ナオミ・キャンベルは常に候補者たちの目線を大切に審査してくれている印象。個人的には第3位のデザイナーは、本当に創造性に優れていて、未来のデザイナーって感じ。第2位は洗練され、自分の軸と世界を大切にする、職人系。第1位は、なんというか大衆受けしそうだけどすぐ飽きそう。～中身の話～最終選考結果にも納得ですが、第2位のデザイナーはAmazonの出資を受けるべきではないと思いました。何より投資を受けた後はAmazonからのオーダーを実現させ続けるデザインマシーンになれる、その素養があるデザイナーが選ばれたと推測します。デザインのセンスやブランドのコンセプトは、明らかに第2位のほうが格上。最終選考のランウェイも、第2位のものは洗練されていて、ランウェイにふさわしいものばかり。彼女は自分のコンセプトを大切に頑張っていった方が絶対に、中長期的にも良い選択のように思います。～まとめ～結論、今回の優勝者はAmazonファッションのカラフルおばさんが全権を握っており、審査員は全員”飾り”で、第1位も近いうちに使い潰されて、新たなデザイナー探しが始まるでしょう…。だって第1位の服は、なんというかすごくありきたりだし、”THE ファストファッション”って感じだから。アメリカ人はアメリカブランドが大好きですしね。第2位が、これからもっともっと伸びていくことを心から応援しています。楽しい企画をありがとうございました。

まず最終回を見て面白かったら、最初から見ようと思っていたが、審査員の評価と決断の間に大どんでん返しがあって、頭も心もついていかなかった。世界中から集められた12人のデザイナーが新しい世界的ファッションブランドとなるべく腕を競い合い、優勝者には100万ドルとAmazonでの販売が約束されるとのこと。デザイナーの資質及びデザイン力が勝敗を左右すると思っていたら違った。むしろ最後のショーで審査員達は２位の方を絶賛していた。起業家として事業計画の確かさも第一ではない。２位のしっかりした計画に比べ優勝者のは大雑把過ぎ。結論はAmazon Originalのリアイティショー番組であり、同ストアで販売するのに相応しい服ということが最重要基準だった。望まれていたのはそこそこ個性のあるデザインで大量生産及び配送を伴うネット販売に適している服ということ。Amazonの本業ベースで考えると納得だ。しかしダブルスタンダードのコンテストという後味の悪さが残る。このような商業ベースとは別に、次世代のデザイナーを発掘・応援するという文化育成、芸術支援及び社会貢献のスタンスのコンテストも行って頂けるとありがたい。GAFAの一角を担うAmazonならその力があるはずだ。プロとアマで比較にならないが、個人的にはBBCの「ソーイングビー」（prime対象） のアマチュアリズムの戦い方が好き。

　こういう番組って名審査員みたいなのが魅力になるけど、あまり審査員には魅力を感じず、デザイナー達の方に感情移入しました。　そもそもハイディはいつも感じよく明るいけど、厳しくて、本当の性格？が怖そうな女だな、という印象です。男性遍歴が凄いのも納得というか…まあヴィクトリアズシークレットは好きですが。　意外だったのが、的確さと審査員の中で一番人情があるのがナオミキャンベルだったことです。　ニコール・リッチーとかはどうでもいいです（笑）　　VOGUEの人が思ったより印象に残らず…　そしてやはりティム・ガンが正確です。審査員じゃないけど、私が信用出来るのはティムとナオミです。　肝心なデザイナー達は皆魅力です。　おしいな、とか、とうした！？の連続です。　個人的にトータルで見て総合能力、デザイン、仕立て、ディテール、ヘアメイクが毎回素晴らしいのは黒服のエスターかと思います。見せ方がブレません。たしかに黒で飽きるというのはあるんですけど、日本人は黒大好きですし、Yohji Yamamotoのように、黒を柱とするのは悪ではないと思います。彼女のパターンが美しくないことはないです。　一番難しいのは、器用貧乏に色々出来たり審査員の意見を受けて路線を変える能力があっても、らしさ、がないとだめだということです。　意見を聞かず自分を通すのと、聞いて自分を曲げた結果駄目になるパターンの塩梅が難しいです。追記しばらく見てきて、エスターが一番好みなのは変わりませんが、一番アーティストだと感じるのはサンダーだと思うようになりました。正直流通に乗る服ではないと思いますが、自分の世界に対する絶対的自信と、技術と、見せ方、シルエットの絶妙さ、毎回違うパターンをしてくる幅の広さ、いわゆるショー映えでは一番に感じます。　なによりたぶん自分の事が大好きというか、自分の世界は他にないという事に敬意を持っていて、こういう人に女神が微笑む予感もします

他の方がおっしゃるように、優勝は…ですが、あくまでもショーってことですね。脚本があるとまでは言わないけれど、結局はAmazonが大量に売れる服を作るデザイナが欲しかったということで。まぁ振り返ってみれば全ては最終回まで見てもらうための余興といったところ。でも、美しいライン、キラリと光るデザイン、葛藤、楽しませていただきました。エスターのオンラインショップでTOP THREEシャツ売ってるのね。笑いやそれよりやはりドレス。素敵なの色々あって気になる…素晴らしいデザイナーを知ることができて良かったです。デザイナーもブランドやコンセプトを売り込む事ができて、なんだかんだで良い番組だったんじゃないでしょうか。ティムと話そうが来る度に胃が痛くなりましたがね…正統派のティムのアドバイス、でも相反する新しさをみせろとかそれじゃ奇抜すぎるとかどっち？！な審査員…裏目に出た時は本当に可哀想でした。どうしろっちゅうねん。審査員の中ではナオミ・キャンベルがいつも美しく、言うことも愛があって的確で素晴らしかったですね。意図的にそういう役を振られてたのかもしれませんけど。

プロジェクトランウェイなどを想像して見てみましたが、蓋を開けてみれば純粋なデザイン審査ではありませんでした。最終的にはデザイナーよりはentrepreneurを選ぶものだった印象です。途中までは審査基準がデザインだったので楽しめましたが、審査が進んでデザインが拮抗してくるとジャッジはビジネス観点での判断となり、不公平感が強いです。あまり気持ちの良いものではありませんでした。実践経験の少ないデザイナーと、自ブランド持ち10年選手を「投資できるビジネス即戦力かどうか」で判断するのはさすがにどうかと。終盤に至ってはデザインで優劣つけるのをほぼやめていた。一番大事な審査基準のはずなのに。そもそもデザイン以上に投資の観点を優先するのなら最初から何年以上何年未満とか明確なビジネス実践経験のある人間だけ集めればいいと思う。純粋なデザイン勝負ではないというのはいい試みなのにどうしてこうなった。対決が実践的な広告デザインやポップアップショップのインテリアデザインまで広がるのはとてもよかったのに…あと、優勝者のデザインはAmazonで販売されるという性質から、ある程度マスプロダクションで製作できそうな、比較的構造が難しくない服が優勝してる印象もありました。そこもデザイン的観点での審査に影響出していると思います。途中までは投資での判断が少なめなのでそれなりに楽しめます。こういうバトルリアリティーショウは大体何でも好きなのですが、初めて合わないなーと思いました。

ファッションブランドのざっくりした位置関係が描かれたイラストをもとにショップへ行ってみようと思います！